悪の組織もラクじゃない
- 2013/11/08
- 18:50
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世界征服を目論む、悪の組織『デスブランド』。
そこで事務員として働いていた『立川将志』は、
女幹部『ラグリア』に<経費削減&素質があった>を理由に、
勝手に触手怪人『ショクシュンガー』に改造されてしまう。
それから数ヶ月、すっかり事務員兼怪人として定着してまった将志は、
ある日ラグリアと共に上層部に呼び出され、
ある地方都市の支部を立て直すようにという指令を受ける事に。
だがその支部は<ボロボロで設備は整っていない・戦闘員の練度が低い・怪人がいない>
等といった問題を多く抱えて支部として機能しておらず、
敵対組織(正義の組織『ジャスティア』)からは『勝手に自滅する』と言われるほどに酷い有様だった。
それでも頑張って立て直そうとした矢先、その動きを察知したジャスティアが魔法少女を送り込んできてしまう。
更には、ラグリアの業務を評価するため、監査役としてラグリアのライバル的存在の女幹部が派遣されてくる。
只でさえ厄介な状態を立て直さないといけないのに、
魔法少女と戦い、組織内でも派閥に巻き込まれて戦わなければならない。
交錯するそれぞれの思い。やがて問われる各々の価値観。
果たして正義とは?そして悪とは?……そして将志は、無事平穏を取り戻せるのか?
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突然怪人兼事務員の俺が魔法少女達を堕とす話~魔法天使エンジェルセイバーVS悪の組織デスブランド~ 亮精類 土代昭治 ひよひよ ブッチャーU HEAT-SOFT
「魔法天使エンジェルフレア!」
「魔法天使エンジェルアクア!」
フレア
「ここに参上っ!」
ショクシュンガー
「ま、魔法少女!?」
その姿は間違いなく魔法少女。
それも最近の流行りなのか、一人ではなく二人もいる。
ショクシュンガー
(マズい、これはマズいぞ……魔法少女が出てくるなんて思ってもみなかった……)
さすがの俺も、これには焦ってしまう。
そして俺がこんな状態なんだ。戦闘員達は――
A戦闘員
「な、何で魔法少女が!?」
B戦闘員
「どうするんだ!? どうすれば良いんだ!?」
案の上、動揺して浮き足立っている。
C戦闘員
「魔法少女を生で見るなんて初めてだ!?」
D戦闘員
「ヤバい、すごく可愛いぞ!?」
更に突然の事過ぎて思考回路が吹っ飛んだのか、
まるで見当違いの事を呟く戦闘員もいた。
沙希
「あれが魔法少女……」
そして偶然目に入った沙希は、状況が理解出来ていないのか、
それとも恐怖で思考が停止しているのか、呆然と立ち尽くしている。
ショクシュンガー
「お前達、落ち着け!」
様心な反応を見せる戦闘員達を、落ち着かせ我に返らせるため、俺は一喝する。
ショクシュンガー
「魔法少女達に構うな! すぐ撤退するんだ!!」
フレア
「逃がさない!」
魔法少女の動きは早かった。
俺の指示を聞いて、戦闘員達とトラックの間に割り込んで立ち塞がる。
ショクシュンガー
「……こっちに戦う意志はないっていうのに、無駄な戦いをしようって言うのか?」
フレア
「無駄な戦いじゃないわ」
フレア
「ここで私達が何もせずに逃がしたら、貴方達はまた平然と悪事を繰り返す」
アクア
「そう、だからちゃんと町を荒らした罰は受けてもらいます!!」
ショクシュンガー
(ちっ、やっぱりそう甘くはいかないか……)
この配置、そして向こうがやる気の以上、もう撤退は出来ない
ショクシュンガー
(こうなったら、やるべき事は一つ――)
俺は決心し、小林さんと倉田さんを見る。
二人も俺と同じ考えだったんだろう、頷いてくれた。
ショクシュンガー
「お前達、戦うぞ!」
俺は戦闘命令を発する。
A戦闘員
「で、でも、二人もいるのに……」
B戦闘員
「そうですよ、勝てる訳ないです・・・・・・」
だが今尚浮足立つ戦闘員達には、素直に受け入れられるはずがない。
命令に反抗――ではなく、混乱して本来の役割を見失っていた
小林
「二人いるからなんだ。そんなの関係ないぞ!」
倉田
「勝ち負けはやってみないと分からんだろう。
今までの訓練を 試す、絶好のチャンスだ」
小林さんと倉田さんがすかさずフォローしてくれる。
C戦闘員
「でも実戦でしよ? 怪我したら――」
小林
「怪我しても労災があるし、治療費は組織が持つから無料だ。
そもそも戦闘が発生した時点で、危険手当も出る」
倉田
「それに万が一魔法少女に勝てば、特別ボ一ナスや出世があるぞ!」
D戦闘員
「し、しかし――」
しかしフォロ一も虚しく、この期に及んでまだ何か言おうとする戦闘員達。
・・・・・俺も何とか納得して戦ってもらいたかったが、ここまで言って無理なら仕方ない。
A戦闘員
「な、何とかして逃げま――」
ショクシュンガー
「――黙れ」
俺は怒りを混ぜた声で黙らせる。
ショクシュンガー
「気持ちは分からなくもないが――ここは戦場だ。何時までもふざけた事を言うな」
戦闘員達
「・・・・・・・・・・・」
キツく言われた戦闘員達は押し黙る。
俺はあまりこういう事を言うタイプじゃないが、
戦闘員達の目を覚まして気を引き締め直すには、ガツンと言うしかない。
ショクシュンガー
「敵が現れたなら戦う。その義務がある。給料をタダ取りするな」
ショクシュンガー
「もう一度命令する。魔法少女達と戦う! いいな!」
小林
「ウーッ!」
倉田
「ウーッ!」
戦闘員達
「――ウーッ!!」
小林さんと倉田さんに続き、戦闘員達からも掛け声の返答が聞こえる。
……胸中でどう思っていようが、納得してなかろうが、もう関係ない。
やるべき事は決まっているのだから、
それに向けてやるだけだ戦闘準備を整えた俺は、再び魔法少女達へ向き直る。
フレア
「もう良いんですか?」
ショクシュンガー
「律儀に待って絶好の攻撃チャンスを逃すとはな」
そう言いながらも胸中では、両手をあわせて感謝していた。
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